凸版(活版)コースターについて

飲食店やホテルで、最も一般的に使用されている、

凸版(活版)コースターについてご説明します。

機能的で安価なコースターです。

 

<凸版(活版)印刷について>

 ・版にインキをつけて直接紙に印刷する、シンプルな印刷方法です。版画のイメージです。

 ・印刷時の圧力を強くすることで、印刷部分を凹ませることができます。

 ・版にインキをつけずに、凹ませることもできます。「空押し」と呼ばれます。

 ・グラデーションや掛け合わせは表現できません。

 ・細かい文字や絵柄はつぶれることがあります。

 ・コースターでは一般的に樹脂版が使用されます。

 ・1種類での印刷です。

 ・色は、インキを混ぜて、色見本に合わせます。色見本かDIC等のカラーナンバーが必要です。

 ・平判ではハイデル・プラテン機で印刷されることが多いです。

 ・巻取りはコースター専用機で印刷されます。

 

<使用される原紙について>

 ・平岡ではコースターは凸版用とオフセット用と、原紙を使い分けております。

  凸版印刷では、コースター原紙の中でも、吸水性の高い原紙を使用することができます。

  オフセット印刷のように、印刷適性について考慮する必要がないからです。

 ・凸版印刷は、1㎜以上の厚い紙も印刷できます。

  オフセット印刷では0.5㎜で印刷し、印刷後に合紙しますが、

  凸版印刷では1㎜厚、2㎜厚とも、そのままの厚みで印刷されます。

 ・凸版印刷ではオフセット印刷では難しい、表面がラフな原紙でも印刷できます。

  平岡では、FKコースターG、雲竜といった、独特の風合いを持った原紙があります。

 ・原紙は巻取り、平判があります。

 

<どこで使用されるか>

 ・飲食店、ホテルで使用される紙のコースターは大半が凸版コースターです。

  理由としては、コースター本来の機能である吸水性が必要であることと、印刷がロゴ程度のシンプルな   ものが一般的であることだと思われます。

 

<価格について>

  ・1種類、1~3色、数千~数万程度の数量の場合は、通常、他の印刷方式よりも安くなります。